命式は、日主を基準にして、ほかの干支との関係を一つずつ読んでいきます。最初からすべての星を覚える必要はありません。位置・名前・計算条件を順に確かめると、あとから振り返れる読み方になります。
何がわかるか
命式からは、その人の軸になる性質(日主)、社会や身近な人との関わり方の傾向(通変星)、それぞれの場面での勢い(十二運)、木火土金水の偏り(五行)、**10年ごとの流れ(大運)**を読み取ります。どれも「こういう面が出やすいかもしれない」という手がかりで、人柄や将来を決めるものではありません。
必要なもの
- 生年月日(必須)
- 出生時刻(わかれば。わからなければ三柱で読みます)
- 大運を見るなら、順行・逆行を決めるための男女の別
まだ命式がない方は、先に命式の計算で出しておくと、このページを見ながら読めます。
読む順番
1. 日主を見つける
日柱(生まれた日の干支)の天干を日主(日干)と呼びます。通変星も十二運も、この日主を基準に求めます。命式の計算結果では、いちばん上の「あなたの軸(日主)」に表示しています。まず日干のページで、自分の日干の性質を読みます。
2. 月柱と季節を確かめる
月柱の地支は、生まれた季節を表します。四柱推命では、毎月1日ではなく、立春・啓蟄など12の節入りで月を切り替えます。生年月日が節入りの近くなら、読み進める前に計算の方法で条件を確かめます。
3. 通変星を位置と一緒に読む
通変星は、日主とほかの干の関係につく名前です。「偏財がある」とだけ記録するより、「年柱の天干に偏財」「月支の蔵干に正財」のように位置を残します。天干と蔵干に同じ星があっても、別の欄として扱います。星の一覧は通変星10種類、出し方は通変星の早見表にあります。
4. 十二運と五行を重ねる
十二運は、日主と各地支の関係を12段階の象徴で表したものです。同じ柱の通変星と組み合わせて読みます。五行の表は、木・火・土・金・水がどの欄にいくつあるかを数えたものです。個数だけで日主の強弱や良し悪しは決められません。
5. 大運・歳運は命式と分けて見る
命式を読んだあとで、期間を表す大運・歳運を見ます。生まれたときの柱と、あとから巡る期間の干支を混ぜないようにします。
架空の命式で確かめる
例:2000年1月1日12時30分・日本時間(このサイトの標準の計算)
- 年柱:己卯(天干の通変星は劫財、十二運は沐浴)
- 月柱:丙子(天干の通変星は偏印、十二運は胎)
- 日柱:戊午(日主は戊、十二運は帝旺)
- 時柱:戊午(天干の通変星は比肩、十二運は帝旺)
この例を、上の手順で読んでみます。
- 日主は戊(土の陽)。戊のページでは、山や大地にたとえ、安定感や守る力を読む手がかりとしています。
- 月柱は丙子。子の月(冬)の生まれです。
- 月干の丙は偏印。丙は火で、火は土を生むので「日主を生じる五行」、戊と丙はどちらも陽なので「同じ陰陽」。この組み合わせが偏印です。
- 日柱と時柱の十二運は帝旺。戊から見た午は帝旺にあたります(戊は丙と同じ表を使います)。帝旺は存在感やピークの力の象徴です。
- ここまでで、「日主は戊、月干に偏印、日支と時支が帝旺」という表の事実がそろいました。これだけで性格や人生の結論には進みません。
メモは事実と解釈を分ける
- 事実:「日主が戊、月干が丙で偏印」
- 解釈:「独自の学び方や発想がテーマになりやすいかもしれない」
- 確かめたいこと:「実際には、どんな学び方が合っていたか」
この3つを分けて書いておくと、あとで読み返したときや、別の流派の結果と比べるときに戻れます。使った計算条件(このサイトの標準の計算、日本時間、時刻の有無)と、確かめた日付も残してください。
もっと深く読むには
合・冲・刑・害、空亡、神殺、身強・身弱の見方など、このサイトで扱っていない読み方は、運営者のKindle本『四柱推命 鑑定ノート 命式の読み方から大運・相性・鑑定書づくりまで』で、毎回同じ順番で読む手順と例題にまとめています。